クリプトスペルズをちょっとだけ遊びました:後編
後編です。
前編中編があるのでそちらからご覧ください。
前編:https://da-kunes.hatenablog.com/entry/2021/12/09/180000
中編:https://da-kunes.hatenablog.com/entry/2021/12/11/180000
クリプトスペルズ独特の体験に関しては大方語ったので、最後に普通にカードゲームとしての感想を書いて締めくくりたいと思います。
・デジタルカードゲームとしての評価
1.ゲームシステム
基本はハースストーン。
独自の点は、ヒーローパワーの代わりにある「クリプトスペル」の存在です。
クリプトスペルは1回使い切りの呪文です。
デッキ構築の段階で3種類を選択し、マッチング時に先攻後攻と相手のリーダーが分かった後でその3つの中から1つを選ぶ……というもの。
選んだクリプトスペルがゲーム開始時から手札に入るような形です。
コストも効果もリーダーによって様々ですが、試合開始時に相手に合わせて1枚選べる仕組みは戦術的で面白いですね。
色は5色+中立、リーダーは各色に2人ずつ。
他は……まあ殆どハースストーンですかね。
2.環境
ここは流石に語れることは多くありません。
高レア持ってないし環境上位で戦ったわけでもないので。
ただ、暴力的なゴールドカードが多く対応力も高い青が頭一つ抜けていて、ウィニーのパンプアップが豊富で初手が強いと止まらない白、ボード制圧と打点が高めの赤がそれに追随する形。
黒は強いカードは幾つかあるけど明確な勝利プランの作成力にやや欠け、緑は……凄い微妙ですが、来年の頭に強いレジェンドが予告されている。
ざっと見たイメージだとそんな感じです。
総じてバランスは……やや悪いけど絶望的という程ではない。
ブロンズカードのパワーはかなり初期のハースストーンに近いので、穏やかな勝負を楽しみたい人には懐かしさがあるかもしれませんね。
レジェンドはともかく、ゴールドに関しても一部のぶっ壊れ以外はかなりマイルドな性能が多いです。調整が雑ともいう。
アクティブユーザーの少なさとカードプールの歪さという軸が別にあるので、バランスの悪さを単体で考えようとするのもなかなか難しい。
そして、少し失礼な言い方かもしれませんがカードゲームが上手い人の絶対数が少ないので、環境の進みや掘り下げは遅い印象です。
一部の人は勿論しっかり分かってるけど、その情報が浸透しているかというとしていない。まあゲームの性質上秘密主義者も多そうですけどね。
3.カードプールの追加速度
他のゲームのように一括で新弾が出るとかではないので、カードプールの追加速度はかなり遅いです。
新カード1枚を2週間売ってるみたいな状態なのでさもありなん。
今のゴールドカードは200種類ほどなんですが、そのうち2割ほどはプロモで、他の2割はひと目見ただけで思考から外してよさそうなレベルのカードなので、環境で実用性がもしかしたらあるかも? みたいなカードを全部ひっくるめても120種類くらいしか覚えるカードがないんですよね。
勿論ゴールド以外のカードも覚える必要はありますが、ブロンズやシルバーは枚数があっても情報量が少ないしレジェンドはほんの数枚しか覚えるものがないので。
現状のカードプールをなんとなく把握するのに殆ど時間はかからないと思います。
まあつまり、プールは少なくて環境の変化も酷くゆっくり、ということではあります。他のDTCGの感覚を引き継いでくると流石にゆっくり過ぎて飽きるかも。
4.アクティブ人数・ユーザー層
前編や中編でもいいましたがとっても人数は少ないです。数百人。
その代わりにカードゲームの精鋭が揃っているかというと、別にそういうわけでもないです。多分、カードゲーム上手男がちょっと資金を積んで乗り込んできたらそれなりに暴れられると思います。
少なくとも、カードレアリティの暴力で誰にも全然勝てない!! つまらん!! みたいな感じには多分ならないです。デッキ差が結構あっても、パワー差を無視してゴリ押ししやすいデッキを吟味して使えば一定の確率で普通に勝てるので。
勿論、ほぼ完璧な構築相手は無理ですが。
5.クエスト(ソロモード)
事実上、称号獲得専用のモード。
しかしNFTを沢山持つようになるまでは1日に1回しか挑戦できず、称号獲得用のクエストは初見殺しの雑ムーブCPU相手にハンデ背負いながら戦う感じです。
先駆者のアドバイス記事を参考にして挑めば大抵一発クリアは可能ですが、曜日クエスト方式であることと1日1回しかプレイ不可という縛りは正直本当にまだるっこしいだけでなかなかの虚無です。
このコンテンツの存在意義はほぼほぼ感じられないので、スピリット集め(面倒なので説明省略)に関する仕組みをどこか別に移すか用意するかして、廃止していいような気がします。
多分誰も何も得してない。
その他、イラストやUIに関しても触れようかとも思いましたが「UIや演出はちゃちいけど、遊ぶのに不便はないので特別減点するようなところではない」「イラストは良くも悪くもごった煮。プラマイゼロ」みたいな感じだったのでこの一文のみで紹介を終えておきます。
6.まとめ
小銭をコツコツ稼げるついでにちょっとしたカードゲームがついている、くらいの感覚で臨めば結構よくできてて面白かったです。
また、「ユーザー規模を基準に考えると」滅茶苦茶面白いゲームだと思います。
ユーザーが少ないからこそ楽しめる点を見出だせる人なら楽しそう。
色んな面から掘り下げた場合は……まあなんとも。
面白いカードゲームをやりたい、という人なら他にもっと幾らでも候補はある世の中なので、この独特な環境に興味がある方向けですね。
私としては、一回はどこかしらで興味を示すことになるであろうNFTゲームに関して体験と考察ができたので、やってよかったなーと思ってます。
以上、非常に長いレポートになってしまいましたがお付き合い頂きありがとうございました。
ではまたどこかで。
クリプトスペルズをちょっとだけ遊びました:中編
ということで後編……ではなく中編です。やっぱり。
前編を読んでない方はこちらからお読みください。
https://da-kunes.hatenablog.com/entry/2021/12/09/180000
では前編で書いたような体験を踏まえた上で、このゲームについて考えたことを書き連ねていきたいと思います。
NFT分野などは完全に素人の感想となってしまうことは予め了承いただいた上で、それはそれとしてあんまりにも見当違いな点があれば是非指摘していただければ幸いです。
尚、予告していた項目立ては書いてる内に色々変わりました。
このゲームで稼げるのか
まず、私の結論から書いておきます。
・タイミングよく参入して、大口の中期投資をすれば多少稼げはする
・少額の資金でスタートして稼ぐには時間がかかるし割には合わない
・市場の拡大は難しそうだが、ただちに崩壊するとは思わない
「タイミングよく」というのは、強いカードがゲーム内でセールに登場するタイミングでなければ何も投資先がないからです。はい。
まあ特に驚く要素のない普通の結論かとはありますが、こう思うに至った判断材料についてを述べていくのがこの記事のメインになります。
収益化モデル
まず、具体的にどうやってユーザーがこのゲームで稼ぐのかについて。
直接金銭につながるのは以下の2つです。
・NFTを売る
・仮想通貨MCHCを得る
それぞれについて、掘り下げて見ていきます。
NFTを売る
NFTの入手手段
①a.ゲーム内セールでSPLを使って購入する
b.ゲーム内トレードでSPLを使って購入する
②ゲーム外マーケット(運営認可済)で円、ETHを使って購入する
③チャレンジカップの上位報酬
④その他の大会の報酬
⑤採掘から入手
この中で、④と⑤では「カードゲームとして有用かつ高額になるカード」を入手することはできません。
勿論、NFTはNFTとして無意味にはなりませんが、ゲーム外で売るというよりはゲーム内で適当な価格で売ってSPLに変えるような形になりそうです。
売ることを考えた際に一番利回りがいいのは①aです。
新たに発売された強いカードを確保し保持しておけば、販売が期間限定で再販もないという仕様上ほぼ確実に値上がりします。
②は値上がりしきってしまった後だと大きく得することは難しそう。
③はカードゲームに自信ニキなら。
SPLですが、マンスリーミッションで月に800SPL、またギルド対抗戦に参加して成績を残すことができれば、ギルドにもよりますが0~300SPL程度獲得できる計算になっています。これはもうギルドと成績次第なのでかなり曖昧ですが。
まとめると、「SPLはゲームを続ければ少しずつ増えてはいくので、それでNFTを買って保持しておけばお金にはなるよ」ということです。
高額なカードを保持しておけば当然利回りは大きいですが、買うまでの資産を作るのに時間はかかるし、そもそも強くて高くなりそうなカードがセールにいつ登場するかは運営次第です。
以下、⑤の採掘に関する補足。
強運があればここで何か有用なものを引けるのでは? と思った方がもしかしたらいるかもしれないので先に説明しておくと、基本そういうことはないです。
このゲームではフリーを回せば回すほどガンガン採掘チケットが貰える仕様で、私も5日間で200~300枚くらいは貯まりました。
ただし、採掘からデッキに採用できるようなカードは揃えられません。
基本的には何回引こうがブロンズの山ができあがるだけで何にもならない。
だぶついたブロンズを分解することで、10枚につき1SPLもらえますが、まさしく雀の涙といったところ。
超低確率(確率は公表されていません)で排出されるゴールドに関しても、好事家に2000~4000円で売る以外使い道のないもの。
NFTを沢山所持したりゲーム内の称号を揃えることで排出率の上がるシルバーカードは実用圏内のものもありますが、こちらも低確率で種類もありません。
私個人の体験だけではなく各所で聞く話を見ても、100枚200枚チケットがあったところで引けるようなものではないようですね。
まあ超低確率であろうが出現する以上、フリーをこなして採掘チケットを集めることが大事な積み重ねには違いないです。
違いないですが、ガチャの豪運で何かを一発解決! ということは基本起こらないものだということで。
仮想通貨MCHCを得る
MCHCの入手手段
①コツコツミッションをこなす
②ランク戦・各種大会で好成績を残す
①はプライム会員だと月におよそ18MCHC=738円(21/12/11のレート)です。
②はランク戦50位以内で6MCHCとか。1位なら100MCHCだぞ!
まあこちらについては、ゲームをやってるとついでにこれくらいのMCHCが貰えるよ、というだけで特に投資要素はないですね。小銭。
参考:コツコツやった場合に月に得られる収益
ここまで書いたので、折角ですしNFTの値上がりと関係なく得られる数字をまとめておきましょう。
マンスリーミッションをコツコツこなせば誰でも貰えるのが、18MCHCと800SPL。
後は大会などで勝てるか次第。
ある程度カードゲームが上手い人なら初月からもう少し上乗せできると思うし、将来性も加味して月に25MCHCと1000SPL得られることにしておきましょうか。かなり甘めの裁定ですけど。
SPLを円換算する際のレートについては後述しますが、ここでは1SPL=2.5円として……
かなり大雑把に言って合計約3500円くらいでしょうか。
そして、これを手に入れるのにかかる時間ですが、ミッションを終えるためのフリーに10時間、ランク戦とチャレンジカップ、ギルド対抗戦を高い勝率、少ない試合数で終えると仮定してもまあ最低10時間。
20時間で3500円だから時給換算すると……換算しちゃ駄目だな!!
結局、チャレンジカップで上位入賞時に貰えるカードを売っぱらえばそれだけでマンスリーミッションよりいい稼ぎになるので(その月の報酬によるけど)、カードゲームに自信ニキは真面目にフリー回したりなんかせずにチャレンジカップと対抗戦だけアクティブになってればいいのかもしれない。
判断材料
さてここから、最初の方で言った結論を出すに至るまでの判断材料をピックアップしていきます。
1.カードの価格について
ゲーム外の市場をざっくり見た感じ。
レジェンドは、有用なものを手に入れるとしたら50万円はくだらない。
有用なゴールドは1万円以上。
シルバーについても、有用で希少なものは5000円以上するものがある感じですね。
で、カードゲームとしてイマイチなカードはその半分近くとなるものが多いです。
そうみると、レジェンドをスルーすれば10万円前後でそれなりのデッキが組めるってことにはなりますね。思ったよりは安いかも。
環境トップデッキのカード揃えにいったらレジェンド抜きでも20万円近く必要になりそうですが。
……まあ、そもそも欲しい物が適正価格で売られているところに立ち会えるかどうかという問題の方が大きいですね。何せ市場が小さいので。
それはさておき。結論で述べていた「大口の中期投資」のサンプルとして、2019/6のセールで発売されたリミテッドレジェンド(世界に9枚しかない)「大天使フリッカ」と「獅子族シュモン」の値動きについて調べた内容を記載しておきましょう。
購入時はゲーム内のSPLなので円換算が難しいんですが、クリック戦争の勝利者と高値掴みをした人を除くとどちらも50万円前後相当のSPLで購入されたことが記録として残っています。
そして一番最近ETHで取引された値段が、取引日のETHのレートで換算すると、大天使フリッカは90万円、獅子族シュモンは63万円程度で取引が成立しています。
有用なカードなら時間が経てば勝手に値上がりする、という例ですね。
2つのカードの差については単純にカードパワーと色の人気度かなぁと。
といっても、後述しますが「そもそもレジェンドを手放す理由が殆どない」ということで殆ど取引がないんですよね。どちらも最後にETHで取引されたのは2021/7となっています。
2.ゲーム内通貨SPLの価値
前編でも一度触れた、「SPLと円のレートがそう簡単ではない」という話。
5000SPLを買うのに0.05ETHが必要ではありますが、SPL自体はゲームをしていると無から生み出せるんですよ。
上述の通り、マンスリーミッションをこなすと誰でも月に800SPL手に入るわけで。
そうするとどうなるかといえば、当然インフレとSPL安が進んで、円やETHとのレートはどうしても悪くなります。
市場心理的にも、放っておけば際限なく悪くなるとはいかないと思いますが、実際に現状のゲーム内とゲーム外で同じカードの値段を確認すると1SPL=2~2.5円くらいがせいぜいの状態です。
ネトゲのRMTの歴史を鑑みても、ゲームが長く続けばゲーム内通貨のレートが悪化していくのは常識ですからね。
これに関しては既に問題視はされているようですが、ミッションで貰えるSPLを絞ったりしたところで大幅に改善されるかというと微妙なところです。
ゲーム内通貨に為替介入も何もないだろうし、何かウルトラCがない限りは……。
3.カード価値の担保に関して
NFTカードゲームを謳う以上、最大のキモですね。
ここも結論から言うと、「クリプトスペルズが存続する限りの価値の担保」に関してはある程度できていると感じました。
要点としては、
・なるべく調整はしないようにする
・勝率データなどを見て、基本はブロンズの調整案を運営が提示
・ユーザーは所持NFTの量に応じた投票権を持ち、投票で案の可否を決める
・本当にやむを得ずNFTをナーフする場合に関しては、きちんと補填する
・同一カードの再販はない(ここはカード販売ガイドラインに記載)
そんなところでしょうか。
補填の内容も特におかしいとは思いませんでした。
パラメータ調整案が通るかは最終的にユーザーの投票……というところについては、まあなんともですね。調べると過去にドタバタした形跡もある。
価値の担保とも関係するけど、やや逸れる話にもなるのでここについては一旦置いときます。
再販がなく、調整による不安も少ないとなれば基本的にNFTの値崩れを心配する必要はないですね。ゲーム的に上位互換のカードがクソ雑に実装でもされない限りはですけど。
そういう話は今の所まだ聞いてないので、ヨシ!(本当か?)
しかし一方で、これはクリプトスペルズに限った話では全く無いのですが、「ゲームのサービスが終了した後のNFTの価値の担保」に関しては特に何も見当たりませんでした。
NFTゲームに肯定的なメディアはよく「NFTゲームならもしゲームが終わってもアイテムは残る! プレイヤーに帰属する!」などと宣っていますが、「で、残ったアイテムの価値は?」というところに関してはなーんにも触れないんですよね。
「ゲームで使える」という実用性を武器に値段がついている以上、そのゲームがなくなったら価値は暴落するはずです。え、するよね?
紙のTCGならまだ仲間とフリー対戦くらいできるけど、デジタルだとそれもできないし。アートとしての価値を認めれば無には勿論ならないでしょうけど。
別のゲームでも使えるー、みたいな話も一部のカードにはあるみたいですけど。
だからなんやねん感は凄い。
なので、そこに関してはクリプトスペルズに限らないNFTゲーム全体の欺瞞ではあるよなぁ、とは思いました。
4.レジェンドカードのレンタルシステム
カード価値に少しつながる話。
このゲームには、レジェンドカードをレンタルできるシステムが存在します。
一時期廃止になってたらしいですが、ユーザーからの提案で復活した仕組みです。
やはりというかなんというか、レジェンドカードをガンガン買ったプレイヤーにはカードゲームをする気のない投資家も含まれていて、購入されたレジェンドが特に使用されず眠ったままである……という状態が一部であったようです。
環境に出てこないレジェンドというのはカードゲームとしてお話になりません。
レンタルシステムにより、保有者はレンタル料で美味しいし使用者は安価にレジェンドを使えて楽しい、レンタルシステムで新規参入者の敷居が下がればユーザー数も増えて長期的にレジェンドの価値も下がらない!!
……という筋書き。いいのではないでしょうか。
ただ、このシステムは代わりに「レジェンドの所有権が一向に動くことがない」状況も生みました。
後で話すことにつながってくるんですが、この流動性のなさはジワジワ毒になって効いてくるような気がしてなりません。
5.ユーザー数について
まあとにかく少ないです。
ユーザーはカードゲーマー、カードゲーマー兼投資家、あんまカードゲームする気のない投資家と3つの層に分けられると思いますが、前2つを合わせたアクティブ人数はどう多く見積もっても数百人しかいません。
昨日からチャレンジカップが始まったのでランキングを確認してみましたがやっぱりそこは変わらなそうです。
投資家の人数は、セールに参加してる人数を考えればどんなに多くても数十人。カードゲーム一切する気のない投資家はもう殆ど引き上げてしまってる気がするので、もっと少ないかもしれませんね。
大天使フリッカの例は一番利回りのいいパターンですが、別にしょっちゅうレジェンドが実装されるわけではないので……利回りがいいだけでそもそも投資できる絶対額が少ないというか……
考察
この辺りで私が考えたのは、「ユーザーがカードを手放すのってどういう時だろう」ということでした。
何せ仕組みの都合上、トラブルがなければ早々NFTの価格は下がらないのです。
そうすると、基本的には以下の2つだけになるはずです。
1.引退、或いは手仕舞い
2.他のカードを買うために、使う予定のないカードを資金に替える
当たり前の話なんですが、これ冷静に考えると「販売が終わったパワーカードが市場に出てくることが少ない」って話なんですよ。
使わない色のカードを買って、すぐにより高値で売りに出す……といった短期トレードも勿論存在するとは思いますが、それも直後だけの話。
机上論のようですが、実際にマーケットを見た体感とも一致します。
レジェンドのレンタルの項で話した「流動性のなさ」から繋がるんですが、これは後発であればあるほど不便で参入しづらい状況です。
適正価格より高い金額で募集すれば、値段につられて売ってくれる人も現れるかもしれません。しかしそれは当然インフレを招き、後発を苦しめるわけで。
先に参加している投資家が有利なのは当たり前なんですが、このゲームの取引は株式などと比べてもっと露骨で覆しようがない構図だと思うのです。
要は、カードゲームをしようと思う人間は時が経てば経つほど参入が難しくなり。
カードゲームをしない人間は新カード以外基本的に買うことはなく。
カードゲームをしようと思う人間が新たに入ってこなければ、NFTを売りつける先がジワジワ減っていく、という構図。
一方で、無理やり何らかの手段でユーザーを増やしたとして、パワーカードの枚数は変わらないので競争率が上がって値段が釣り上がる(既存プレイヤーはこれを望んでいるでしょうが)。そして入手性が更に悪化するとなれば、増やしたユーザーの定着は望めないでしょう。
さて。
ユーザー、増やしようがなくない?
……前編の方で、「結構面白かったし悪くはない」とか言ってたのはどこいったんだよと言われるかもしれませんが、「それはそれ」なんですよ。
こうはいいましたが、だからといって誰も終焉を望まない以上、クリプトスペルズが緩く小さく閉じた輪の中で暫くまだ存続すると私は思ってます。
発想としても試みとしても面白いと感じたし、復活後は特別何かや誰かを踏みつけて犠牲にしているわけではないと思うので。
それ故に、結論が冒頭で述べたようなものになるわけです。
クリプトスペルズが終焉を迎えるまでの間、この仕組みを楽しむことについて私は肯定的です。
カードゲームの片手間で小銭稼げたらちょっと嬉しいじゃん。
単純に、資産積み重ねて強いカード手に入れてくの楽しいじゃん。
急にIQ下がるじゃん。
もともと、運営母体が小さく大掛かりな改革も難しいらしいですし、ひっそりと生きていく以外の道はなかなか難しいんでしょうかね。
もしかしたら凄いアイデアでアクロバティック進化を遂げるのかもしれないけど、それはもう私の想像の範疇外なので元気にやって欲しいですね。
この結論で締めるのもどうかと思いますが、今回の記事を書いていて「NFTと対戦型カードゲームの相性、やっぱよくないのでは?」と感じずにはいられなかったです。
ただトレーディングするだけのカードゲームならアリかもしれん。
後編は殆ど余談になってしまいそうですが、デジタルカードゲームとして見たときのクリプトスペルズに関しての感想をちょろっと書けたらなーと思っています。
以下に続く。
クリプトスペルズをちょっとだけ遊びました:前編
☆この記事で語られている内容は2021/12上旬のお話です☆
数年前、「カードの存在枚数が限られているカードゲーム」として話題になり色々あって炎上し、ひっそりと闇に溶けていったゲームがありました。
が、それが暫くして見事な復活を遂げていたことをご存知でしょうか。
私は最近知りました。
というわけで、NFTカードゲーム「クリプトスペルズ」です。
最近一部でNFTアートが話題になったりして、特に情報を集める気がなくてもNFTに関しての基礎知識をぼんやりと植え付けられていた私は、ふと再会したクリプトスペルズの枕詞に「NFT」がついているのを見て「あっこれかぁ!」となりました。
当時マジで意味不明だったものが、実際にどういうことをしたかったのか、というのがNFTの知識を齧ったことによりようやく理解し。
・復活後はなんやかんやきちんとサービスが続いている
・当時炎上した際の色んな問題は結構解決されている
・ユーザー主催のコミュニティ大会が定期的に行われている
少し調べると以上のような状況が分かったので、一周回って興味が湧いたのです。
で、プレイするだけなら無課金でも触れるとのことではありましたが、NFTカードゲームという独自の枠組みを体感するのであれば流石にそれで遊んでも仕方ないだろうということで。
仮想通貨の口座も開設し、ETHを買ってゲーム内通貨に変え、プライム会員になっていざクリプトスペルズに飛び込んでみたのが12/3の出来事。
まだ1週間も経ってないのに何を語るんだよと思われるかもしれませんが、逆にクリプトスペルズを少しだけ遊んでみたカードゲーマーが感じた第一印象、という観点で読んでもらえればなぁと思います。
とにかく、面白さや発見はあったので感じたことや考えたことをまとめたいなと思い、こうして体験記を書いています。
長くなりましたがここまで序文。
申し訳ありませんが、NFTとはなんぞや、クリプトスペルズって何なのか全く知らないよ、という方への解説に関してはここではしません。
どちらもよく知らない方は「ほーん、なんかまた新しいゲームに手を出して辞めたんやなこいつ」くらいの感覚で流してくれれば幸いです。
結論だけ最初に言っておくと、結構面白かったし悪くはないと思いました。
体験レポート
1.プライム会員になるまで
プライム会員になる方法は、ゲーム内通貨「SPL」を1000払うか、クレカ決済で$4.99払うかの2通り。
ただ、前者の方法でプライムになるとデイリーボーナスで35SPLが還ってくるため、ログインするだけで元が取れるし前者の方がお得。
もっと言えば、ゲーム内通貨なので無課金でも暫くしたら加入できます。マンスリーミッションを丁寧に全てこなすと1ヶ月で800SPLもらえるので、2ヶ月弱かからずにプライムになることも可能。
ただ折角だし私の場合は最初からプライムで始めたかったし、資金ゼロで参入してもトレードの類を一切体験できないしな…と思ったので、まずSPLを購入してみることにしました。
SPLを買うのに必要なのは仮想通貨のETHです。
購入の最低単位が5000SPLで、お値段0.05ETH。
この記事を書いている2021/12/09現在のレートがざっくり1ETH=50万円前後なので、0.05ETHは2万5千円程度ということになりますね。
すると1SPL=5円程度の価値、ということになりそうですが……そう単純でもないので、これに関しては後編で。
ということで私はコインチェックに口座を作って、クリプトスペルズに仮想通貨を支払うための仮想通貨ウォレットアドオンを導入。
手続きとしては、そこから
コインチェックでETHを購入
→ウォレットにETHを送金(手数料0.005ETH)
→クリプトスペルズで5000SPLを購入(ガス代約0.013ETH*1)
→内、1000SPLを使って無事プライム会員に
という流れでいきました。
手数料とガス代で合計0.018ETH=9千円。
なるほど、数万程度の少額を取引するのに使うもんじゃないですねこりゃ。
ゲーム内通貨の最低購入単位が2万5千円というと普通のゲームの感性ではびっくりしますが、仮想通貨を利用する想定ならむしろ小さすぎるくらいです。
初期投資を回収しようなんて気持ちは一切ありませんでしたが、それはそれとして「この程度の初期投資じゃ少なすぎて何もできんかもしれんな……」という気持ちにはなりつつ、私のクリプトスペルズが始まりました。
2.遊んでみた(フリー・ランク編)
クリプトスペルズのカードのレアリティは、説明が面倒な特殊なものを除くとブロンズ・シルバー・ゴールド・レジェンドの4つがあります。
ゲームを始めると、最初からカードプール全てのブロンズの内の9割程と、数種類のシルバー……の「レプリカ」が手元にある状態になっていました。
レプリカというのは、端的に言えば「一部のレギュレーションでしか使用できず、売買もできない」カードです。尚、ブロンズも売買不可。
所謂NFTとなるのは、レプリカではないシルバー以上のレアリティのカードです。
当然NFTは0からのスタートですが、ブロンズが殆ど揃ってる状態で始められるのはありがたいなと感じました。一通りカードプールを見てデッキを組んでから対戦に臨んでみることに。
クリプトスペルズで常設されているランダムマッチングは、
・常時開放されている「フリー」
・毎日12~13時及び20~21時にのみ開放されている「ランク」
の2つがあります。レプリカはどっちも使える。わぁい。
どちらもレーティング制となっていますが、レートの近い人同士で当たっているのかと言われるとやや微妙な感じ。多分純粋に人数が少ないせいだとは思いますが。
フリーのレートはほぼ意味がなく、また人の多い時間帯にやらなければまずCPUに当たる感じです。
ランクは流石に人間とマッチングします。
ランクでは、月間上位に入賞すると採掘チケット(所謂ガチャチケ)とMCHCという仮想通貨がもらえます。2021/12/09現在のレートで1MCHC=45円くらい。
月間ランク1位の報酬がで100MCHC=4500円くらいですかね。
ちなみに私は今、ランク67位です。
仮にこのままゴールインしたとする10枚の採掘チケットと、3MCHCが手に入ります。
この順位に対して一瞬何言ってんだこいつと思われたかもしれませんが。
これは私がカードゲーム上手男だからではなく、ランクのアクティブ人数が数百人しかいないからです。すうひゃくにん。
尚、私は普通に初期配布のカードでデッキを組んでランクに潜っただけで、実は強いデッキ使ってるとかいうわけでもないです。
確かにルーキーランキングとかいうところにはTOP5に私の名前が載っていますが……(余計な虚栄心を発揮するんじゃない)
10日から開催されるチャレンジカップという所謂「今月の最強プレイヤー決定戦」にはもう少し人が出てくるかもしれませんが、まあそれでもアクティブプレイヤーは1000人に満たないんじゃないかなという気はします。ここは憶測になっちゃってるので、後日補足予定です。
当然ですが、ランクマッチにカード制限とかはないのでゴールドレアを沢山使う人とかともマッチングしますし、似たような初期プールしかない人ともマッチングします。
ゲーム性やゲームバランスに関しては後述しますが、私の戦績は初期プールミラーだと9割勝ち、高レアデッキには7割負け、みたいな感じ。
具体的には、参加した5日間のランク戦績は37勝29敗でした。
まあそこそこ勝てて十分楽しめますね。
3.ギルドに入る
このゲームには5つのギルドが存在し、ユーザーはそのうちのどれかに所属することが推奨されます。特に所属するデメリットはないし、何かノルマを課されることもないので特に所属に関してストレスはありません。
毎月ギルド対抗のバトルが開催され、その順位に応じてギルド単位でSPLが与えられます。そしてこのSPLは主にギルドバトルに参加したメンバーに配布される…という感じ。ただ、このSPLの使い道に関してはギルドごとに委ねられていてある程度自由度があるため他の用途にも使われてたりもします。初心者支援とか。
ギルドバトルに参加するにはその月のチャレンジカップでギルド内上位に入ることが条件になります。最終的に参加資格があるのは各ギルド30名。
要は、ギルドという枠組みのユーザーコミュニティがあって毎月対抗戦がありますよ、初心者に対してもみんな優しいよ、という話です。
(まあ優しくしない理由がないので、というのはさておき)
仕組みは説明したものの私はまだ適当にギルドに所属しただけで特に語ることはないので次の項へ。
4.遊んでみた(コミュニティ大会編)
コミュニティ大会はユーザーが運営に申請する形になっていて、承認が降りるとゲーム内で大会用のマッチング部屋が作成され、開催時間に開放される仕組みになっています。
使用可能カードのレギュレーションは主催が決めることができ、順位は基本的にレーティング制で決まる形。ランクと一緒ですね。
これは小規模なゲームだからこそできるなかなかフットワークの軽い仕組みで、新鮮かつ面白そうに感じました。
景品に関しては主催ユーザーが報酬のカードを用意したり、主催ギルドが所有しているMCHCやSPLを上位者に配布したり、といった形を取ります。MCHCやSPLに関しては、ユーザー間でやり取りできるわけではないので運営経由で贈られる仕様。
レギュレーションや報酬はさまざまですが、ざっくり月10個以上のペースでこういったコミュニティ大会が開催されています。凄い。
といったところで実際に幾つか参加してみました。
そのうち、12/6のシルバー杯(文字通りレアリティシルバー以下制限)の大会でギルド内3位になり、商品で3MCHCを貰えることになりました。ヤッター。
尚、参加者は96名。まあ報酬が特別凄いわけではないので、カードゲームがしたい人間以外は参加してこないというのはありそう。
5.マーケットでカードを買ってみた
このゲームにおいて、ゴールドとレジェンドのカードを手に入れる手段は主に2つ。
1.他のユーザーから買う
2.運営が販売したカードを買う
1について。
ゲーム内でトレードの仕組みがあるので、他のユーザーが出品したカードをSPLで購入することが可能です。まあ当然、強いカードや希少なカード程高い。
ちなみに有用かつ希少なゴールドは1万SPLを優に超える感じ。
レジェンドが出品されることはまずありません。まあ手放さないよね。
ゲーム外の仕組みで取引されることもあります。こちらはSPLではなく、日本円や仮想通貨で売買されている模様。
現金化するならこっちで取引する必要がありますね。
2について。
月に2回ほど、運営側から1枚新規カード(ゴールドorレジェンド)が公開され、予告された時間からSPLで販売が開始されます。
対象のカードは2週間の間販売され、期間が終わると二度と再販されることはありません。NFTの価値の保持のためですね。
ゴールドの在庫は999枚、レジェンドは19枚となっていますが、最終的にゴールドの発行枚数は100弱~200程度で収まることが多いようです。レジェンドは売り切れる。
他に、大会で上位入賞することなどでゴールドのプロモが貰えたりします。
閑話休題。
先日からセール開始したカードが割と強いなと感じたので、折角だし買ってみることにしました。
買うことにしたんですが……ここで、クリプトスペルズのカード販売に関して公式のヘルプより引用。
クリプトスペルズにおけるカード販売は、在庫連動型ダッチオークション方式です。
在庫連動型ダッチオークション方式では時間の経過によって価格が下落し、購入されるたびに価格が上昇します。
スタート価格、上昇幅や下落のストップ額など細かいルールは色々補足されてるんですが、要は「需要があるカードはガンガン購入されてその度に値段が上がっていくよ」ということです。
しかしこれ、実際に参加してみるとなかなか原始的な争いでした。
以下、実際の様子です。
セール開始!
購入する! → 他のユーザーがカードが購入し価格が更新されました!
購入する! → 他のユーザーがカードが購入し価格が更新されました!
購入する! → 他のユーザーがカードが購入し価格が更新されました!
購入する! → 他のユーザーがカードが購入し価格が更新されました!
……
以下無限ループ。
更新後の価格で自動的に購入してくれるなんていう機能はなく、その価格で最初に購入ボタンを押せた1人だけが購入に成功するシステムだったのです。
完全に早押し目押しのバトルですよ。
いや、実はまあ目押し対決であることは事前に調べていたので知ってましたし、購入ボタンと確定ボタンを瞬時に目押しするからスマホの方が有利とか、そういうのも聞いた上で臨んだんですが……すごかった。
何故こういう仕組みになってしまうのか分からないでもないので、良い悪いの評価はしづらいですが、流石に面食らいました。
ちなみにこれ、1枚ずつしか買えないし1枚買えたら1分間は再購入できないという制限がされていて、「買い占め防止」という観点ではよくできていると思います。
結局、2400SPL程でスタートしたセールですが私が買えたのは4500SPLくらいのタイミングでした。ウーン。
私が購入した後も値段は暫く上がり、5700SPL辺りで頭打ちになってそこからは緩やかに下降を続けています。2枚目は買いたくてもSPLがもうない。
まあそこそこ強いカードだと思うので、損はしてないとは思いますが……
完全に引退を決めたらこのカードをどっかで放出するので、その結果も後日追記したいですね。
以上。
5日間で私がクリプトスペルズで体験したことについてざっくり書いてみました。
後編ではここまでの内容を踏まえて、レポで書かなかった細かいところについての補足をしつつ以下の内容について考えてみたいと思っています。
・このゲームで稼げるのか、そして未来はあるのか
1.採掘チケット(ガチャ)について
2.カードの価格について
3.カード価値の担保に関して
4.ゲーム内通貨SPLの価値
5.レジェンドカードのレンタルシステム
6.ガバナンスについて
7.ユーザー数について
・デジタルカードゲームとしての評価
1.ゲームシステム
2.環境・メタ
3.カードプールの追加速度
4.アクティブ人数・ユーザー層
・終わりに
以下に続く。
*1:私が購入したタイミングでの値段。通信状況などにより大きく変動します
浅瀬で気持ちよくなるためのユナイト講座:知識編
知っとくとちょっといい知識とか小技とかの話。
- 1.野生ポケモンの出現時間の把握
- 2.ミニマップを見る癖をつける
- 3.相手人数を確認しよう
- 4.ユナイトスキルを腐らせないようにしよう
- 5.「ステージを見渡す」を活用しよう
- 6.バトルアイテムともちものに関して
1.野生ポケモンの出現時間の把握
なんか仰々しいですが、細かいところはプレイしてると大体勝手に体が覚えるので最初から把握しておいて欲しいのは数個だけです。
9:00 ヘイガニ(場所の説明は文字だと難しいので省略)
8:45 中央レーン真ん中四方:ヘイガニ
7:00 ロトムとカジリガメ
序盤のレーン戦の要になるのが8:50のビークインたち。
中央レーンのポケモンはこの時間に合わせて一度上下レーンどちらかの応援に駆けつけ、自分か味方がここの経験値を取れるようにするとよいです。
上下レーンのポケモンは、ここのビークインたちをしっかり取れるようにスキルクールタイムと体力の管理をしておくこと。
ロトムとカジリガメは倒されてから2分後、他のポケモンは倒されてから1分後にリポップします。
ゴール破壊後に出現する野生ポケモンに関しては省略しますが、余裕があれば覚えておくといいです。特に劣勢時は役に立つので。
2.ミニマップを見る癖をつける
この手のゲームが未経験だと最初は慣れないと思いますが、視界の端でミニマップを見られるように意識するとよいです。
敵味方の位置や、カジリガメ・サンダーの出現予告なども表示されています。
ちなみに視界が取れる範囲ですが、
①味方ポケモン
②味方ゴール
この2つ。この付近に居る敵ポケモンはミニマップに表示されます。
なお、草むらの中は味方も同じ草むらに入らないと視界が取れません。
ミニマップに敵があまり表示されていない場合は、敵が近くの草むらに隠れていることも警戒したいところです。
ミニマップに表示されている敵の位置を見ながら立ち回りを考えられるようになるとワンランク上にいけるでしょう。
3.相手人数を確認しよう
ミニマップにつながる話ですが、画面上部、残り時間の左には味方ポケモンのHP状況・生存状況が常に表示されています。
そして、敵ポケモンがダウンした場合は残り時間右側にダウンしたポケモンと復活までの時間が表示されます。
序盤でここを意識することはあんまりありませんが、カジリガメ前後の時間やサンダー争奪戦の際はここを常にチェックできるようになるとよいです。
人数の有利不利を把握し、カジリガメとサンダーへの仕掛け時を見極めましょう。
4.ユナイトスキルを腐らせないようにしよう
順調にレベルが上がっていれば、残り時間6~5分でユナイトスキルが使えるようになっていると思います。
ユナイトスキルが使用可能になってからサンダー争奪戦の残り2分までには200秒強あり、ユナイトスキルは使用後100秒程度で再使用が可能になるので、サンダー争奪戦前に2回は使える計算です。
使い所を見極めようと温存しすぎて、サンダーまでに1回しか使えなかったり、何なら1回も使えていないなんてことがあったりしませんか。
もちろん無駄遣いをしないに越したことはないですが、使う回数が減るくらいなら気軽に使ってしまった方がいいでしょう。
サンダー以前の使い所として一番適切なのはカジリガメ争奪戦ですが、ここで使わずに済んだりした場合は1キル取れそうな場面or1デスを避けられそうな場面でさっさと使ってしまうのがいいと思います。
5.「ステージを見渡す」を活用しよう
操作はLボタンを押しながらRスティック。
これもしっかり使えるようになるとワンランク上にいけるはずです。
一番活用しないといけないのは中央レーンで、上下のレーンの状況をこれで瞬時に確認し、襲いかかる対象を見極めたりできると理想的。
他のレーンのキャラでも、ちょっと先行した味方の周囲の状況や、ミニマップで気になった敵の状況を確認するのに活用できると、一気に手に入れられる情報の幅が広がってきます。遠距離キャラなら、逃げていく敵ポケモンにだっしゅつボタン込みでトドメをさせるか? などの判断にも活用できますね。
また、ミニマップの話で視界を取れる範囲に関して少し話しましたが、実は視界が取れていなくてもロトム・カジリガメ・サンダーの様子は「ステージを見渡す」で確認することができます。
モーションが普通に見えるので、敵が戦闘中か否かは分かりますし、体力ゲージも分かるので「出遅れたけど、今からカジリガメ向かっても間に合うかな?」みたいな状況でさっと確認できると時間を有効活用できるでしょう。
6.バトルアイテムともちものに関して
・バトルアイテム
研究が進んできたら色々出てくるかもしれませんが、現状はどのキャラでもだっしゅつボタンを振り回しておけばよいです。
逃げる相手にトドメをさすのに使ってもよし、危なくなったら逃げるのに使ってもよし。ちなみにワープなので、薄い壁なら普通に通り抜けられます。
とにかく使い込んでだっしゅつボタンに慣れること。
・もちもの
きあいのハチマキ、かるいしの2つをLv20にするのを優先することをおすすめします。
この2つはどのポケモンにもたせても非常に強力です。調整入ったら知らん。
残り1枠はポケモンによって変わってきますが、個人的にはおたすけバリアも汎用性が高いなと思ってはいます。自分が使うポケモンを決めかねてる状態の人は3つ目の候補として有力じゃないかなと。
まあ、これに関しては時間かお金を入れればどれもレベルを上げていけるので長期的に見れば余談ですね。今だから意味のある話。
よくわかんなかったらきあいのハチマキでいいと思います。
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(21/8/1追記)
ちからのハチマキ、おたすけバリアの2つをひとまず優先するのがおすすめです。
汎用性でいえばひとまずここ。何よりちからのハチマキ。特攻キャラ使ってようがちからのハチマキ。%固定値は最強。後は流れでどうぞ。
ワタシラガ使うならがくしゅうそうちはやっぱり欲しくて、壁系のキャラならとつげきチョッキも割と安定して強い。きあいのハチマキも強いけど、固有効果のクールタイムが120秒らしいので、そこをどう評価するか次第だったりします。
つまりまだまだ研究が進まないとよくわかんないらしいのでよくわかんないです。
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他のもちものも結構強力なものがあるので、慎重に選びたければ自分で調べてね。
各タイプやレーンごとの立ち回りに関する細かい解説はめんどいし私もあんまり正確なことはいえないと思うので省略。より強くなりたければ上手い人の解説動画でも見てください。
以上!
浅瀬で気持ちよくなるためのユナイト講座:基礎編
「ポケモンユナイトなんとなくやってても面白いけど、試合中何すればいいのかもう少し理解したい」という身内の助けになると信じて、意識すると勝ちやすくなるポイントを幾つかまとめておこうと思います。
でも思ったより周囲にガチ初心者がもういなさそうなので、結構雑にいきます。
1.チュートリアルはアドバンスまで全部やろう
ちゃんと大切なこと言ってるのでちゃんと読もうね。
任天堂のチュートリアルを信じろ。
2.ゲームの目的と手段を掘り下げよう
目的となる勝利条件は即ち、相手より沢山ゴールすること。
そしてゴールする手段は、「相手の目を盗む」か「ゴールを守る相手を暴力で追い出す」か「ロトム・サンダーの撃破ボーナスでゴリ押す」の3つ。
ラストスパートにおいて得点が2倍になるというルールの性質も相まって、終盤に「サンダーの撃破ボーナスでゴリ押す」のが一番得点を稼ぎやすい。
ここまでは当然として、じゃあ「サンダーの撃破ボーナスを取るために、何を準備しておけばいいのか?」を整理することでやることが明確になってきます。
これもまとめると当たり前ですが、
①試合時間残り2分半以降で死なない
②サンダー争奪戦でユナイトが打てる状態にしておく
③できうる限りレベルを上げておく
これに尽きます。①と②は頭で意識するだけで終わりなので、③を実践するための具体的な話を掘り下げていきましょう。
3.レベリングに関する基礎知識
①野生ポケモンも敵のポケモンも、トドメをさしたポケモンに多く経験値が入る
②ゴールを決めても経験値が入る
③とにかく死ぬな
①に関して。
ここがプレイングの基礎の肝になります。
このために導き出されるのが、「レーン中央に出現する野生ポケモンのラストアタックをなるべく取ろう」というもの。自陣の野生ポケモンは簡単には取られないので、中央に野生ポケモンが居ない暇な時に狩ればいいです。
なので序盤は、上下レーンの中央に出現するヘイガニ、ビークイン、タブンネのラストアタックを如何に奪い合うかの駆け引き。もちろん、不用意に深入りしてきた相手のポケモンを殺せるならそれをするのもいいですが、基本的に倒せない相手ポケモンを殴り続けるのは時間の無駄です。とにかく野生ポケモンをガンガン狩りましょう。
これに関してはどのレーンを担当するポケモンも全員一緒です。中央レーンのポケモンで、とにかく相手のポケモンを殺すことに躍起になる人は多いですが、あくまでそれはレベル・立ち位置の問題で「殺すチャンスを得やすい」だけで「殺すのが目的」ではありません。目的と手段を履き違えないように。
②に関して。
はっきり言って序盤のゴールの勝敗への影響はあまり大きくありませんが、経験値が得られるのでチャンスがあるならガンガンゴールするべきです。
もちろん無理はせずに。
③に関して。
序盤は死んでもすぐ復活しますが、経験値を相手に献上することになるので思いっきり不利になります。
このゲームは1レベルによる戦闘性能の差が非常に大きいので、レベルを先行されるとどんどん追い詰められていきます。命の価値はアホみたいに重いです。
慣れないうちは、序盤にマップ中央より相手側に行く機会はなるべく減らしたほうがいいです。
奥に行っていいタイミングは、相手の中央レーンのポケモンが遠くにいるのが分かっていて、自分のレーンがレベルか人数で有利な時だけ。
まあ、死なないギリギリのラインを攻められるのが理想で、そのギリギリのラインを覚えるには死んで覚えるのが早いといえば早いんですが、最初から分かる無茶はやめようね。
4.中盤の立ち回り
残り時間7分のカジリガメ・ロトム出現以降を中盤としますが、臨機応変さを求められる一番ややこしい時間帯。
ただここでやりたいことは基本的に2つだけで、
①相手のポケモンを人数有利で囲んでボコる
②カジリガメを取る
これだけです。
上レーンには1匹を残して残りは全員カジリガメにくる、相手も似たような様子なら全員で下にくるくらいの心持ちでいいと思います。カジリガメはとっても大事。
カジリガメに先行して集合できたら、相手の足並みが揃ってなければ集まってくる相手を各個撃破できると非常によいですね。
カジリガメが終わったら、死なない位置を見極めながらまた野生ポケモン狩りでいいと思います。相手ポケモンとの戦闘はしちゃ駄目とは言わないけど死なないように。
大事なので繰り返しますが、倒せない相手ポケモンを殴り続けるのは時間の無駄です。捕まえて倒せそうな場所にいるならやってもいいけど。
なお、劣勢の場合は相手ポケモンに絡んでも倒せない状況なので、尚更野生ポケモン狩りを意識するといいです。カジリガメに関しては死なないような立ち位置からトドメの掠め取りを狙う感じ。
サンダーまでに2回目のカジリガメもくると思うので、ミニマップのカメ出現タイマーはチェックしておきましょう。3回目のカメは触ってる余裕あることは滅多にないかも。
5.終盤の立ち回り
主にサンダーを巡る攻防。
既に上で書いたとおり、この辺の時間帯で絶対に死なないようにしてユナイトも打てる状態にしておくこと。
まあもちろん、サンダー直前で相手を三人まとめて屠れます! みたいな場面に出会ってしまったらユナイト使ってもいいですけど。要は戦争に勝利してから安全にサンダー囲んで倒せるのが理想という話。
もちろん、相手のポケモンが沢山生きてる状態でサンダー殴り始めるのは最悪です。
サンダーからの攻撃も結構痛いし、スキルを吐いてしまったところに襲われたら大体不利です。
サンダー周辺の草むらに隠れるなり、周囲をうろちょろするなどして敵を待ち構えて囲んで叩きましょう。
ちなみに、この段階で著しく戦闘能力が低いままの子は、無理に中央で待ち構えるよりは相手のゴール周辺に行って相手を釣り出すのも一つの手です。
相手が釣れないならそのままゴールして点数取るもよし、多少遅れて安全な位置からサンダー争奪戦に参戦してユナイト支援をするもよし。
一番基本的なところだとこんなもんでしょうか。
続きます。
エロティック大惨事スペクタクル巨編「とろぐちょサキュバス」を読みました
とろぐちょサキュバス ~クソ雑魚サキュバスがスライムと一緒にエグい成長し続けて冒険者とかをとろぐちょセックスでアクメさせまくる話~
こちらを読んで大変面白かった、という話になります。
2020年に完結済みで最近になって知ったわけですが、この出会いに感謝します。
完膚なきまでにR-18作品なので、問題がある方はすぐ引き返してくださいませ。
突然TLにこの小説のレビューが流れてきたときは「何事だよ」と思ったのですが、タイトルの時点で私は興味を惹かれてしまったし、そのレビューの冒頭の時点で「これは凄い作品に違いない」という期待を感じたので、急ぎ本編を読みにいきました。
想像以上のスケールの物語が、そこにありました。
さて、皆さんは「サキュバス」という存在に対してどのようなイメージを持っているでしょうか。
昨今様々な創作でそのキャラ付けが広がりつつあるのは間違いないですが、私の場合、「人間より上位の存在で、理知的かつ享楽的、他者を弄ぶのを好む」といった傾向をひとまず想像します。
しかしこの作品の主役は「クソ雑魚サキュバス」です。既にそういう傾向から大きく外れている様子。
ここであらすじを引用してみましょう。
正確には、たまたま過疎地で生成されてしまった為、生まれた瞬間から魔力も快楽も枯渇して死にかけてたクソ雑魚サキュバスがたまたま死にかけてたスライムに出会ったのでそのまま流れで三日三晩連続絶頂させられてとろぐちょセックスを繰り返している内に上手い事互いの能力が噛み合い共生関係に至り、媚薬成分を撒き散らして潮吹きアクメしながら冒険者とかモンスターとか民間人とかをハートマーク喘ぎのとろとろえっちでハメ殺したりエグい成長したりする話。
ここまで読んだ時点でもう完全にこちらのイメージはぶち壊されていて、「なんだか凄いことになっちゃったぞ」という感想が漏れ出てきます。
サキュバスとスライムの共生関係、という発想で既に引き込まれてしまうし、「媚薬成分を撒き散らして潮吹きアクメしながら」から想像される絵面があまりにも悲惨。もうどうやったら収拾がつくんだ、とソワソワしてしまいます。
サキュバスはスライム相手にイキ続け魔力を無限に発生させ、スライムは魔力を含んだ媚薬成分のある愛液を摂取し続けて膨張・増殖を繰り返す。
最悪の永久機関と化したこのタッグに、この世界の生命たちはどう立ち向かっていくのか。あなたの目で、是非見届けて欲しい。
既に「面白そうだな」と感じている方は急ぎ本編を読みに行っていただいて、この記事は後で感想を共有するのに利用してもらえればと思います。
ここからはとろぐちょサキュバスで私が好きなところを更に掘り下げていきます。
本編の話も結構入ってしまうのであしからず。
とろぐちょサキュバスのここが凄い!
世界観・設定・キャラクター背景の作り込み
ファンタジー世界を舞台とする当作品ですが、ただファンタジーと片付けるのではなく各種生物や魔力の概念に関してしっかり文中で解説がされています。
まあスタートからしてサキュバスとスライムの共生関係なので、そこが曖昧では話が進められないというのはあるでしょうが、その手の設定を読むのが好きな人にもおすすめ。
死んでいくキャラクターたちの背景描写の濃さも見逃せないポイントです。
この作品において、大体のキャラクターはこのサキュバスの少女に敗北…つまり無様に絶頂し、快楽に脳を焼き切られ死ぬわけですが、そこに至るまでの描写が非常に丁寧で読み応えがあります。
積み上げた人生に、十分な警戒と対策。それらを総動員して、結局セックスバトルに敗北しアクメしまくって無様に死んでいく人々*1を見ているともう情緒がグチャグチャになります。
戦闘のスリル
一方で、このサキュバスの少女が無敵なのかと言われるとそうではありません。
結果的に無茶苦茶な魔力を持つことにはなりましたが、このサキュバスは生まれた時に身近に知識を与えてくれる同族もなく、最初の知性は赤ちゃん同然の状態です。
何なら物語の最後まで知性はあまり高くなりません。
戦闘に強い技能や魔法を使えるわけでもなく。できるのは、超高濃度の魔力とアクメし続けた経験を使って「相手を死ぬほど気持ちよくさせる」ことだけ。
いやまあ文字通り快楽で相手は死ぬんですけど……
物語の途中から、快楽に耐性のある相手やそもそも快楽の通じない敵にも対峙してしまうサキュバスの少女のことを、読者はハラハラしながら見守ることになるのです。
見つめただけで絶頂して廃人になるモブだけだと思うな。
セックスバトルは、甘くない。
容赦のない展開
上記の通りあまり知性のないこのサキュバス。当然ながら倫理観もありません。
基本的に気持ちよくなっていたいだけで、それ以外に特に目的意識もありません。
しかしそれ故に歯止めがない。媚薬成分の塊と化したスライムは増え続け、生態系は破壊され、村は滅びます。
冗談みたいに人命が軽く、呼吸するように絶頂する(誇張なし)描写は、容易に読者の脳を混乱の渦に沈めるでしょう。
サキュバス本人に悪意も野心もない以上、この災害がどこへ向かうのかは予断を許しません。
淫語とハートマークだらけで読むのに相当な体力を消費するはずなのに、先が気になって読み進める手が止まらない。それがとろぐちょサキュバス。
あまりに濃厚な百合
物語の中盤から、「囀る法悦のズィルゥ」という別のサキュバスが登場します。
彼女には知恵も矜持もあり、スライムとセックスするような恥知らず*2ではないのですが、結果から言うと彼女もサキュバスの少女withスライムに敗北し、尊厳全壊アクメをキメます。
その後ズィルゥはサキュバスの少女の虜となり、快楽で死なないというサキュバスの性質を活かし(?)延々いちゃらぶセックスをし続けるのですが、ただの肉体関係の描写に終わらない二人の繋がりの深さに読者は衝撃を受けるはずです。
始めはその関係が分からなかったサキュバスの少女も、ズィルゥに影響されて少しずつ成長し変化し、ズィルゥの献身もより真剣さを増していきます。
百合が好きな方にはこの作品を「更に」おすすめしたい。
人類からすればパニックホラーでも、彼女たちにとっては愛の逃避行なのです。
二人の作る世界をどうか、見届けて欲しい。
とろぐちょサキュバスおすすめの楽しみ方
読み方、楽しみ方は十人十色で決して強制するものではないのは勿論分かっていますが、それでもどうしてもおすすめしたい読み方があります。
一言で言えば「キャラクターへの感情移入」なんですが、これは相性・向き不向きがあるので、
・既にとろぐちょサキュバスを読み進めていて最後まで読むつもりor読破している
・キャラクターへ感情移入して小説を読むことに慣れている
・強烈に感情が揺さぶられても問題ない
という方へのお話になります。
どうなっても責任は取りませんのでご了承ください。
人類視点になる
おそらく読者の皆さんは人類だと思うので、こう書くと「それは俯瞰視点と変わらないのでは?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
とろぐちょサキュバスの世界で、結末まで生き残るモブその1として想像を膨らませてほしいのです。
最終局面まで情勢をまるで知らないというのもアレなので、「空隙の桃園」に関する情報が少し流れてきているのを聞いたり、王国民だったりするのがちょうどいいかとは思うんですがその辺は裁量におまかせします。
あまりに理不尽な災害への恐怖と快楽、新たなる人生への衝撃で脳がバグって奇声を上げること請け合いです。
ズィルゥ視点になる
これは本当におすすめなんですが、同時に没入しすぎるとえらいことになるので用量用法をよく守って実践していただきたいです。
ズィルゥに降りかかる苦難と快楽は尋常じゃありません。
途中からは常に快楽を耐えながら魔法を使用するし、我慢に我慢を重ねた後で「女王さま」たるサキュバスの少女とぐっちょぐちょのレズセックスをするルーティンを確立するわけですが、ズィルゥにはそれでも「女王さま」を守る使命があります。
苦難、快楽、使命、幸福感。あらゆる場面で凄絶な板挟みです。
彼女の気持ちになりながら物語を読み進めていけば、本当に「脳が焼ききれそうになる」体験ができるでしょう。
気持ちいいけど本当に危ないので気をつけてくださいね。じゃあなんで書いた?
私もやったからだよ。
最後に
このレビューを書いているのも、とろぐちょサキュバスで完全に頭がバグったからに他ならないわけですが、それでもこの作品に出会えた喜びには変えられません。
普段は別にノクターンを覗くことはない人間なので、知ることができて本当に運が良かったなぁと。
作者様、素晴らしい作品をありがとうございます。
また、出会うきっかけとなった先人のレビュアー*3にも感謝を。
ここまでの読後感を味わえるのも、こんなレビューを書くのも久しぶりです。
この熱量が少しは伝わればいいなと思いつつ、この辺りで失礼します。
それでは。